【インプレ】ポガチャルも使ってるBIKONE ボトムブラケット!

インプレ
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どうももりぞうです。

今回はポガチャル擁するUAEチームエミレーツXRGが使っているBIKONEのボトムブラケットを購入し、実際に使用してみたのでそのインプレです。
私のバイクがT47規格ではなくBB86なので実際にはポガチャルが使っているBBと同じではないですがメーカは同じになります。
BB86の圧入式でありながら他のメーカにはない機能を持たせることで圧入式BBのネガである音鳴りを防いでいるBBになります。

今ある圧入式BBの種類について

本題に入る前に簡単に私が知っている限りの圧入式BBの種類を整理したいと思います。
以下の通りになります。
それぞれのBBに特徴はありますがここでは省略します。

・通常の圧入式BB
有名どころとしてはSHIMANO プレスフィットBB、Ceramic Speed BB

diatecホームページから抜粋

・スレッド式圧入BB(真ん中結合式BB)
有名どころとしてはWISHBONE BB、TOKEN NINJAシリーズ

corridoreホームページから抜粋

・ワンピース一体型BB
有名どころとしてBBInfinite BB,Hambini BB

BBInfiniteホームページから抜粋

・BIKONEの圧入式DCTechBB
基本的な構造は通常の圧入式BBと同じなのですが独特な構造を持つため分けています。

 

BIKONEホームページから抜粋

BIKONEの圧入式DCTechBBの特徴とメリット

では本題に入ってBIKONEの圧入式BBであるDCTechBBについて話したいと思います。
結論から言うと通常の圧入式BBでありながらスレッド式圧入BBと同じ機能を持たせているBBになります。
どういう事かと言うとスレッド式圧入BBは真ん中でカップを繋ぐことでBBの筒を一つにすることでペダリングによってどうしても生じてしまうBBのねじれから生まれる異音や効率の低下を抑えています。
ただ、他にも異音の原因としてはBB側の精度とフレーム側の精度があるので必ずしもスレッド式圧入BBですべての異音をなくせるわけではないです。
通常の圧入式タイプのBBでスレッド式圧入BBの性能を実現しているのがDCTechBBになります。

DCTechBBの特徴

DCTechBBの特徴がDual Cup Techologyという機能になります。
端的に説明するとBB全体を剛性の高いアルミカップで作ることによってスレッド式圧入BBと変わらない剛性感で圧入式BBを構成しています。
フレームに圧入した状態をイメージしてくっつけて力を込めて上下に動かしてみるとカップ自体が硬くゴムのシール分くらいしか動かないくらい固く作られていることが分かります。

この剛性の高さが最大の特徴と言えます。
また、Dual Cup Techologyは外部要因に関係なく、ベアリング面を自動的に調整する機能も持っています。
これは剛性の高さによってもたらされていると考えてよいかと思います。

DCTechBBのメリット

私が考えるDCTechBBのメリットのメリットは以下の通りになります。
・構造が通常の圧入式BBと同じ
・BBのカップの精度が高い
・ベアリングのメンテナンスが容易
・Dual Cup Techologyによりペダリングから生まれるBBのねじれを抑制しペダリングの効率化
・精度の高さとDual Cup Techologyによる異音の低減
・金額が安い

構造が通常の圧入式BBと同じ

まず構造が通常の圧入式BBと同じであるため通常の圧入工具があれば取り付けることが出来ます。
スレッド式圧入BBの場合だとBBの種類によって圧入工具の規格が異なっていることがあり自分で作業する場合色々試そうとすると複数の工具が必要になります。
以下の写真からも通常の圧入式BBと同じであることが分かります。

BBのカップの精度が高い

これは実際に自分で使ってみて分かったことですが、BBのカップの精度がかなり高かったです。
ただこれはCanyon Aeroadに対して相対的にとも言えます。フレーム側の精度が高くないと意味がないからです。BBの圧入時に左右両方とも適度な抵抗を感じる固さを感じました。

これは個人的な意見ですがスレッド式圧入BBはスレッド式という構造ゆえかカップの精度がないがしろにされているように感じることがあります。要はカップ側の精度が悪いのです。

ベアリングのメンテナンスが容易

これに関してはメーカー公称の情報を引っ張ってきただけのため裏取りが出来ておりませんが、実際通常の圧入式BBと同じであることやベアリングのアフターパーツがあることからもメンテナンスは容易かと思われます。

Dual Cup Techologyによりペダリングから生まれるBBのねじれを抑制しペダリングの効率化

これに関しては、実際に使い始めて1000kmほどになりますが、以前使っていたスレッド式圧入式BBと同様もしくはそれ以上のペダリングのしやすさを感じているのでメーカ公称の情報もあながち嘘ではないかと思っています。
特に400W弱以上のパワーのインターバル時にもベアリングが滑らかに回っているような気がしています。

精度の高さとDual Cup Techologyによる異音の低減

1000kmほど使用していますが一度も異音が鳴ったことはありません。
以前使っていたスレッド式圧入BBは使用してすぐに400Wぐらいで踏むと異音が鳴ることがあったのですが、このBBでは一度もありません。
1000㎞ほどしか乗っていないため今後もないか要確認だとは思っています。

金額が安い

DCTechBBは値段が他のBBと比べると安いと言える水準です。
ABEC5グレードの P5 – 2RSのSteel Bearings仕様のBBで値段が61.98ユーロです。
これに送料19.99ユーロがかかるので81.97ユーロになります。
日本円にすると12878円になります。(1ユーロ157.11円換算)
セラミックベアリング仕様だと185.95ユーロになるのでかなり値段が上がります。
個人的にBBはSteel Bearings仕様で良いと思っているので12878円というのは機能を考えると他のメーカのBBよりは結構安いのでアップグレードには最適と言えると思っています。

商品の中身と総評

商品の中身

商品の中身はシンプルで本体とステッカー、インストールサイトのURLのQRコードが入っていました。


重量は実測で102gでした。公称が94gなのでおおむね製造誤差と言えると思います。

総評

総評です。

他者とは異なるアプローチからBBの性能を追求している良いBBだと思います。
構造のシンプルさや実際に使った際のフィーリングも良かったです。何よりも現在最強チームのUAEチームエミレーツXRGも使用している点も高く評価できると思います。
金額面から考えても最初のBBのアップグレードに忖度なくお勧めできる良いBBです。

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