どうももりぞうです。
Scribe AERO WIDE+ 42-Dホイールを5000㎞ほど乗ったのでインプレしてみます。
購入前のHUNTホイールとの比較についての記事は以下になりますので、興味あったら是非。
コンテンツは以下になります。
・ホイール実測重量
・スポークテンション
・空力性能
・チューブレスレディホイールとして
・HUNTホイールとの比較
・総評
Scribe AERO WIDE+ 42-Dホイールインプレッション
結論から最初に書くと、重量面、剛性感、空力性能、スポークテンションバランスどれを取っても最高でした。
ホイール実測重量
少し見づらいかもしれませんが上の写真の通り、実測重量は1437gになります。(リムテープ込み)
メーカ公表重量が現在だと1420gになっているので重量は公表より重い形になります。
ただし、公表重量がリムテープ抜きの場合は、実測重量は公表重量と同等かそれより軽いくらいになります。
余談ですが、僕が購入した際にはスポークがsapim cx-rayとホームページに記載があったのですが、
2022年3月4日現在はスポークはpillar wing 20になっています。
また、僕が使用しているホイールのスポークもpillar wing 20に変更後のホイールでした。
pillar wing 20は1本あたり4.3gのため、sapim cx-rayより、0.2g軽量になります。
また、調べてみるとpillar wing 20はbora wtoにも採用されているスポークとのことでカンパニョーロが空力性能にこだわって開発したホイールのBORA WTOに使われていることからも、性能面での信頼性は高いでしょう。
スポークテンション
2:1ホイールであるScribe AERO WIDE+ 42-Dホイールを購入した理由の1つは、スポークテンションの左右差が気になるからでした。
購入時にPark Toolスポークテンションメータでフロントリア共に左右のスポークテンションを計測しました。
フロントリア共に左右のスポークテンションは、同一でした。
左右のスポークテンション差が少ないほど駆動効率が上がるため左右のスポークテンション差がないということはそれだけ駆動効率が良いということになります。
購入時に振れ取り台で空転させましたが、縦振れ、横振れともに出ておらず、使用されているパーツの精度は高く、ホイールとしてのクオリティはかなり高いと思います。
5000㎞ほど使用しましたが、振れも1㎜以下しか出ておらずホイールの精度も高い気がします。
空力性能
カーボンディープリムホイールを語るうえでは避けられない話題がこの空力性能です。
しかし空力性能というのは重量などとは違い、定量的に表せるものが少なくほとんどが体感での話になります。
ここでは、ぼくが使用しているタイヤのGP5000使用時のzipp105%ルールの話と使用している上での体感の話をしたいと思います。
GP5000使用時のzipp105%ルール
僕は、GP5000使用時には空気圧を90psiもしくは、100psiで運用しています。
ですので、空気圧を90psiにした場合と100psiにした場合にzipp105%ルールを満たせているのかという点でお話ししたいと思います。
使用している上での体感の話
体感レベルにはなりますが、ここでのコンテンツは以下になります。
・速度の伸び方について
・横風が吹いた時の安定性
・速度の伸び方について
時速0スタートから時速30㎞くらいまでの速度の伸びについてはhunt4050ホイールと変わらず、リムハイトが20㎜~30㎜くらいのアルミホイールとそう変わらず、加速していくような感じがします。
平地であれば、時速30㎞~45㎞くらいまでは足への負荷のかかり方は変わらず加速させていくことが出来ます。
また、そこからの速度の維持も比較的楽に行うことが出来、静かな道であればホイールが風をかき分けていくような音も聞こえるため空力性能は高いような感じがします。
・横風が吹いた時の安定性
横風が吹いた時の安定性は、高いと思います。あくまでも主観での話になりますが、横風が吹いた時に風速が8m以上になると煽られてハンドリングが厳しくなってくる感じはありますが、8m未満であれば僕は横風の影響を感じることはありませんでした。
HUNT4050ホイールと比べると若干ではありますが横風の影響をあまり感じず走れたような気がします。
理由を考えるとリム外幅の広さの違いにより25Cタイヤを付けた際にzipp105%ルールを満たせているかいないかの違いが横風をうまく流せているかどうかの違いを生んでいるのかなと思います。
リムハイトを考えると横風が吹いた時の安定性は高いと言えると思います。
チューブレスレディホイールとして
結論から申し上げると、チューブレスレディホイールとしては問題なく使用できるレベルです。
僕が試したのは新ETRTO規格に準拠して作成されたタイヤのPanaracer Agilest tlr 25Cです。
チューブレスという規格は現在ではまだ発展途上の規格であり、タイヤとリムの相性の影響が大きいですが、少なくともScribe Aero Wide+ 42-DとPanaracer Agilest tlr 25Cの相性は良く、タイヤをはめるのもそこまで苦労することはなく(さすがに最後はIRCのタイヤレバーを使いましたが)、ビートも空気入れで上げることが出来ました。
ここから言えることは新ETRTO規格に準拠したタイヤであれば、Scribe Aero Wide+ 42-Dは問題なくチューブレスホイールとして機能すると言えると思います。
HUNTホイールとの比較
結論としては、Aero Wide+42-Dホイールの方が良かったです。
比較するのはそれぞれ僕が使用したことのあるScribe Aero Wide+42-Dホイールと HUNT 4050 Carbon Aero Discホイールです。
理由を記載していきます。
まず、実測重量です。
HUNT 4050 Carbon Aero Discホイールは実測重量リムテープ込みで1529gでした。
公称重量は1458gです。差は71gです。誤差にすると、約5%です。
誤差率でみると大きな差ではないのですが、少しがっかりしたことを覚えています。
Scribe Aero Wide+42-Dホイールは実測重量リムテープ込みで1437gでした。
公称重量は1420gです。差は17gです。誤差にすると、約1%です。
このくらいだと、まぁそんなもんかと思えますし品質も安定してるのかなと思います。
次に剛性感です。
これはあくまでも体感レベルの話になりますし、正直人によってだいぶ感想は変わると思います。
かっちりした剛性感と自分の力を推進力に変えてくれる感じもScribe Aero Wide+42-Dホイールの方がかなり高かったです。スプリントしても、登りで回してもしっかり前に進んでくれる頼もしい相棒といった具合です。
元々、HUNT 4050 Carbon Aero Discホイールの剛性感に物足りなさとスポークテンションの左右差が大きいことがScribe Aero Wide+42-Dホイールを購入した経緯なので、ここが納得できるものであったことの影響はでかいです。
正直言ってこの2つの要素が、Scribe Aero Wide+42-Dホイールの方が僕にとって優れていたと言える最大の理由です。
エアロ性能の違いは正直僕レベルの感覚だと分からなかったですが、ZIPP105%ルール的に考えるとScribe Aero Wide+42-Dホイールの方が優れていると思われます。
ただ、現在購入するとなると好みが分かれるかもしれません。
Scribe Aero Wide+42-Dホイールの金額がかなり上がってしまった為です。
HUNT 4050 Carbon Aero Discホイールの金額が109300円
Scribe Aero Wide+42-Dホイールの金額が151500円
金額差は約4万円です。Scribeは円安の影響と製造コストの高騰の影響をもろに受けているのかここ1年で、4万円近く値上がりしています。
元々はHUNTと金額がそう変わらなかったので、最強の新興ブランドかなって思ってたのですが、、、
15万以下で今から買うとなるとHUNT 44 AERODYNAMICIST CARBON DISCホイールが一番おすすめかもしれないです。
ただ、HUNTはスポークテンションの左右差がかなり高いのでそこを許容できる方のみになります。
総評
10万付近のホイールから15万付近のホイールになってしまいましたが、15万付近で購入できるホイールとしてはScribe AERO WIDE+ 42-Dホイールはかなりお勧めできるホイールです。
空力性能、重量、バランス、剛性感とホイールとして重要な要素はすべて高い次元でまとまっていると思います。
また、生涯保証(故障した場合50%で購入できるサービス)と3年間の無償ベアリング交換サービスがついています。
ただ、手放しでおすすめするのは12万前後で上に書いたようにHUNT 44 AERODYNAMICIST CARBON DISCホイールがあり、18万前後ではPBKでZIPP 303 FIRECRESTが買えてしまいます。
それなりに安くて、高性能なホイールをお求めの方には個人的には今でもおすすめのホイールになります。購入するホイールをお悩みの方には検討材料の一つにしていただければと思います。