どうももりぞうです。
バイク組み立て編も残すはディレイラー周りの調整のみになります。
今回は、フロントディレイラー、リアディレイラー、チェーンの取付の話をします。
理由としては、etap axsではディレイラー取付を行い、初期調整その後チェーン取付け、最終調整の手順を踏まないと完璧な変速調整を行えないためです。
今回の記事の構成は以下になります。
・フロントディレイラーの取付
・リアディレイラーの取付
・チェーンの取付
また、ADDICT RC組み立て編の他の記事はこちらです。時間があったら是非見てくださると嬉しいです。
フロントディレイラー取付
まず前提として、etap axsのフロントディレイラーにはシマノのようにボルトをフレームに当てて、取付ボルトと二点固定するような構造にはなっていません。
etap axsでは、取付ボルトとシムでフロントディレイラーをフレームに対して2点固定します。
etap axsには3種類のシムが入っています。
フロントディレイラーをフレームに取付けた後、フレームに合うシムを選びます。
ではまず取付です。
取り付ける前にフロントディレイラー本体がアウター側に変速していることを確認します。
変速されていなければ、本体横のAXSボタンを押して変速します。
変速したら、ワッシャーボルトを取り付けた後、フロントディレイラーをフレームに仮止めします。
ワッシャーボルトは、フレームに備え付けのものがある場合、そちらを使用した方がいいでしょう。
フロントディレイラーをフレームに仮止めしたら、フロントディレイラーを前から見てアウターチェーンリングが下の画像のようにラインの中にあることを確認します。
もしなければ、ラインに収まるように上下位置を調整します。
上下位置の調整が完了したら次は前後位置の調整です。
フロントディレイラーは、前後に白い線が引いてあり、この白い線がアウターチェーンリングの真上に来るようフロントディレイラーのハイリミットネジを回して調整します。
上の赤い枠で囲まれているのが、ハイリミットネジになります。
これを2.5㎜の六角レンチで回します。フロントディレイラーの白い線がチェーンリングに対してフレーム側にあればハイリミットネジを右に回します。
もし回しても白い線がチェーンリングに対して平行でなければフロントディレイラーの角度を調整してフレームに取付けてください。
次は、フロントディレイラーの本体横のAXSボタンを押してインナーに変速します。
ローリミットネジを使ってフロントディレイラーのブレードの位置を調整します。
フロントディレイラーの前面の真下にアウターチェーンリングが来るようにローリミットネジを回します。
この際、フロントディレイラーのブレードの下とアウターチェーンリングの間が1‐2㎜に収まっていることを確認します。
もし、収まっていなけばフロントディレイラーの位置を調整します。
ここまで行い、問題なければフロントディレイラーを6N・mの力で締めます。
ここまで終わると最初に登場したシムを使います。
フロントディレイラーを本体横のAXSボタンを押してアウターに変速します。
フロントディレイラーの裏にシムを取り付ける用のボルト穴が開いているので、
自身が持つフレームに合う形のシムがどれであるかをシムをくっつけながら確認していきます。
下の画像の穴が取付用のボルト穴になります。
合うシムが見つかれば、それを使用します。3種類あるのである程度合うシムが見つかるかと思いますが、見つからない場合は無理に取付けは行いません。取り付けると下の画像のような状態になります。
リアディレイラー取付
ディレイラーハンガーにリアディレイラーを取り付けます。
リアディレイラーを変速して2番目に大きなスプロケットの位置に合わせます。
リアディレイラーについているB調整ワッシャーとディレイラー・ハンガーの間に隙間がないようにします。
※隙間があるとシフト性能に影響が出るので隙間がないようにしてください。
左シフターを押下してリアディレイラーのアッパープーリーを最大スプロケットから2番目の位置に調整します。
最大スプロケットから2番目の位置に正しく来るように、AXSボタンを押下しながら、左シフター右シフターを押下しディレイラーの位置を微調整します。
次にローギア側、トップギア側の最大可動位置の調整を行います。
可動位置の調整にはリアディレイラーのハイ・リミットネジ、ロー・リミットネジを使用します。
リアディレーラーをスプロケットの最大ギアの位置にシフトさせます。
下の写真の黄色枠の中のようにロー・リミットねじを調整して、リアディレイラーのインナー・リンクに軽く触れるようにします。
お勧めなやり方は、ロー・リミットねじがリアディレイラーに完全に当たるようにしてから調整して、ベストな位置を探るやり方になります。
※リアディレイラーにチェーンを取り付ける前にリアディレイラーのケージがリアホイールに触れる場合がありますが、これは正常な動きになります。
次にトップ側の調整を行います。
リアディレイラーをスプロケットの最小ギアの位置にシフトさせます。
下の写真の黄色枠の中のようにハイ・リミットネジのインナー・リンクに軽く触れるようにします。
お勧めのやり方自体は、上記と同じになります。
チェーンの取付
チェーンの取付はチェーンをチェーンリングのアウターとスプロケットの最大ギアに合わせて行います。
チェーンが重なり始める部分のチェーンのインナー・リンクとアウター・リンクを1つずつ追加したチェーンの長さが最適なチェーン長になります。
チェーンの長さを決める際は、下の図のようにリアディレイラーにチェーンを通さないで行ってください。
チェーンの長さを決めたら、チェーンをフロントディレイラーとリアディレイラーに通します。
チェーンにPowerLockを取り付け、PowerLockを固定します。
PowerLockが固定出来たら、支障なく動くことを手で確認します。
ここまででフロントディレイラー、リアディレイラー、チェーン取付けは完了です。
次回はフロントディレイラーの調整とリアディレイラーの調整です。
結構長くなってしまったが、最後まで読んでいただきありがとうございます。