どうももりぞうです。今回は、アメリカブランドのLAKEのシューズ試着会に行った話です。自分の中のシューズの常識が壊されるような経験をしたので、そこらへんも踏まえてLAKEのシューズの感想を伝えられたらと思います。
そもそもLAKEってどんなブランドなのか
LAKEは、アメリカのブランドになります。今では割と珍しいシューズだけ作っているメーカーです。ワールドチームのプロが使っているようなシューズで有名なSIDIやSHIMANO、FIZIK、Specializedなんかはシューズ以外のものも作っていますから、シューズ専業メーカーが自転車業界だと結構珍しいことが分かると思います。
LAKEは、1982年に創業したブランドで2020年現在で40年近く専業でシューズを作ってきたメーカということになります。40年という長さをシューズのみでやっていけていることを考えると卓越した技術を持っていることが分かると思います。
LAKEが掲げているブランドテーマは、フィッティングと快適性が第一というものです。
剛性が高いことを重視しているブランドや軽量であることを重視しているブランドもある中、LAKEが何よりも重視するのはフィッティングと快適性です。そのために、LAKEではシューズに本革を使っています。え?本革ってどうゆうことなの?と僕も最初は思いました。その疑問は、試着しに行った際にその疑問は解けることになります。
また、LAKEは今現在では当たり前の技術を数多く初めてシューズに取り込んだメーカーでもあります。
その1つが発泡ウレタンインソールの採用です。今では全てのサイクリングシューズが採用しているような技術の1つです。
そしてMTBシューズ、トライアスロンシューズ、ウインターシューズなどを世界で初めて開発しました。
1988年には量産シューズとして初めてカーボンソールを投入しました。カーボンソールも今では、当たり前の技術の1つですよね。
試着しに行った話
僕は、足が幅広甲高で合う靴がなくずっと悩んでいました。始めて履いたビンディングシューズはSHIMANOのRP5のワイドモデルでした。このシューズは3年ほど履いていて、履いた1年目はサイズが合わず足の痛みに悩まされながらもまぁこんなもんだろうと耐えながら使っていました。
2度目に履いたシューズはSIDIのGENIUS7のワイドモデルでした。このシューズは1年半ほど使用していました。このシューズは、足の痛みが出るということはなかったのですが、ベルクロを最大まで締めても足が靴の中で動く現象にすごいストレスを感じていました。

その話を知り合いにしたところ勧められたのがLAKEのシューズでした。彼も僕と一緒で幅広甲高で悩まされていたのですが、LAKEのシューズの試着会に行って自分の中の足のサイズの認識が変わったというのです。何を言っているんだ、こいつは?と半信半疑でしたが僕は試着会に行くことにしました。
試着会で知った真実
LAKEの試着会は販売元の株式会社の社長さんが試着会の会場にいて教えてくれるパターンもあるのですが、僕が行ったお店のPUNTO ROSSO TOKYOさんにはいませんでした。3日間試着会をやっていて、僕が行かなかった2日間にはいらしゃったそうなのですがタイミングが悪くお会いできませんでした。
LAKEの試着会に行く際には、普段自分が使っているインソール、靴下、あとシューズも持っていくのがお勧めです。僕は、シューズを持って行ったお陰で驚愕の真実を知りました。
自分は幅広甲高ではなかった?
はい。まぁ見出し通りのことなんですけど、僕は幅広甲高ではありませんでした。
きっかけは、シューズを持って行ったことです。普段シューズを使う際にベルクロを締め切った状態で使いことが多かった話を最初にお店の方にしました。そして、持っていたシューズを履き、ベルクロを締めきっても足が動いてしまうことを説明しました。
驚くことに彼は真っ先に、お客さん幅広甲高じゃないんじゃない?と言いました。何を言っているんだこいつは、こっちは22年間幅広甲高と言われて育ったんだぞ?そんなわけがないだろう。シマノのRS9を試着させてもらったときも、SIDIのERGO5を試着させてもらったときも、シューズが人に合わせると言われているLINTAMANを試着させてもらったときも誰にも幅広甲高じゃないとは、言われなかった。こいつは俺をだまそうとしているのではないか?と思った。
しかし、そうではなかったのである。彼も幅広甲高で悩んでいる人間だったのだ。僕の履いている足を見て、僕の足は、幅広で甲が低いのではないかといったのである。彼は、自分がシューズを履くときにベルクロを締めきることはないという話を僕にした。なぜなら、甲が高いから。さらに彼は靴を脱いだ僕の足を見てやっぱり甲が低いと思いますよ。と言ったのである。多少納得のいく話であった。以前僕が、RS9を試着させてもらった際に店員さんは、ワイヤーの固定が微妙で足が動くのがストレスだという話をしたところ、甲の厚さを増やすことが出来る靴下がありますよ。という話をされたからだ。その時に気づけよという感じではあるが。
結論として、そんな言葉があるかは知らないが、僕は幅広甲高ではなく、幅広甲低だったのである。
LAKEのシューズは伸びるし縮むから全体のフィット感で靴を選べ
1つの驚愕の真実を終え、実際に試着を行うフェーズに移行してからも驚愕の事実は続いた。まず僕が試着させてもらったのはセカンドモデルのCX332である。CX332はBOAダイヤル搭載のカンガルー革を使ったモデルだ。ソールはカーボンを使用しているものになる。カンガルー革は、僕は知らなかったのだが、本革の中でも最高級のものらしい。
僕の足は大体26.5㎝なので、試着は42、42.5、43を試着させてもらった。パターンとしては、8種類ほど試着させて頂いた。42、42.5、43のノーマル、42、42.5,43のワイド、42,43のEXTRAワイドだ。42.5のEXTRAワイドはなく試着できなかった。
1つ目:42サイズ
足が全体的に痛い。無理やり入れた感じだ。
2つ目:42.5サイズ
足が全体的に痛い。何とか入れたようなイメージ。
3つ目:43サイズ
小指球の横あたり幅が一番広い部分が当たっている感じがする。履けはするが、後々ダメージが出そう。
4つ目:42サイズワイド
ノーマルの43よりは楽だが、先端部が足りないような感じがする。
5つ目:42.5サイズワイド
全体的なフィット感は良い。ただ小指部分が若干当たっているような感じがする。
6つ目:43サイズワイド
全体的なフィット感はよい。指が靴の中で大きく動く。
7つ目:42サイズEXTRAワイド
全体的なフィット感は、42のワイドより良いがやはり先端部が足りない感じがする。
8つ目:43サイズEXTRAワイド
全体的にぶかぶかなイメージ。どこも違和感はないが、包まれているような感じも一切しない。
上記の8つから、42.5のワイド、43のワイド、履いていないが42.5のEXTRAワイドが良いんじゃないかという話になった。
具体的にどこが当たっているような感じがするのか。足の感触はどうなのか。革の特性から最適解はどれなのか。最も驚いたのが革の特性から最適解を考えるというものだ。
革の特性の大きなものは柔軟性だ。その柔軟性からよく伸び、よく縮むらしい。
つまり、シューズを選ぶ際にもそのことを意識して選ぶ必要があるというのである。
僕の今までのシューズ常識からはあり得ないことだ、シューズは伸びることはあっても縮むことはない。今まで当たっていたところがマシになることはあっても、他の部位のフィット感が上がることはないというのが僕の常識だった。
1つずつ見ていこう。
まず、42.5のワイドだ。
全体的なフィット感はよく包まれているような感じはするが、小指付近が当たっているような違和感がある。個人的には、当たっている部分がある感じがするためない選択肢だなと思っていた。
次に43のワイドだ。
フィット感は悪くなく、ただ足が大きく動く。そしてかかとも動くような感じがする。つまり今まで使っていたGENIUS7と同じだ。ただ。GENIUS7よりはフィット感はよく結局43を選ぶしかないのか。自分は足が動くストレスを抱え柄自転車に乗るしかないんだなと感じた。
最後に履くことが出来なかった42.5のEXTRAワイドだ。
個人的に、これが1番の希望になるんじゃないかと思った。ただ、店員さんは絶対に進めなかった一足だ。理由は試着していないこと。そして、全体的なフィット感はよくはないであろうという予想からだ。なぜなら、42.5のワイドで小指付近以外は問題がないために42.5のEXTRAワイドだと全体的なフィット感が悪くなり、ぶかぶかになると考えられるという話である。
そこで、彼と話し合った結論は42.5のワイドだった。僕的にはない選択肢だった。なぜなら、当たっている部分があるから。
なぜ42.5のワイドだったのか。
なぜ42.5のワイドだったのか
42.5のワイドだった理由を言う前に、LAKEがシューズを決める際に最も大事にしているのは フィッティングと快適性が第一 という話を思い出してほしい。
そのために、彼らは今も本革を使っているのだということも。
結論から述べると、LAKEのシューズを選ぶ際に、全体的なフィット感は劣るが違和感は一切ない場合と全体的なフィット感は素晴らしいが、違和感が1部分あるという2パターンの場合、後者を選ぶことになる。というものだ。
理由は単純で、LAKEのシューズは、本革を使っているから人の足に馴染み形を徐々に変えるというものである。伸びるだけはなく、余っている部分があるとそこが縮みさらに足にフィットするようになる。しかし、僕は伸びると言わいえ、限度があるだろう。どうしても当たる部分があり、どうにもならなかったらどうするんだと思った。しかし、それも本革性であることが解決した。最終手段として、器具を使って指が当たる部分は広げることが出来るのだ。それらの特性から、革が伸び縮み変化することを想定したサイズ選びにが重要になるということである。つまり、全体的なフィット感が良いシューズを選ぶことだ。
試着会で得た結論
LAKEのシューズは、今までのシューズの常識を破壊するシューズだ。
LINTAMANが提唱するようなBOAを複数配置することによってシューズを人の手によって、合わせるのではない。
LAKEは、シューズがある種自動的に人に合わせて形を変えその人にとって最適な形に成るのだ。
ちなみに、LAKEのシューズはめちゃくちゃ高い。(セカンドモデルのでCX332税抜き50000円)しかし、自分の足の形に合わせて変化する最高の相棒を手に入れられると思えば、高くはないのかもしれない。

僕は、CX332のカメレオンブルーを購入した。
次は、伊豆にライドに出掛けたので、ライドで使用しての感想の話を書きましたので興味があったら是非。

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